令和2年 年頭の辞 前全日本空挺同志会長 直海 康寛

全国の空挺同志会会員並びにご家族の皆様、また日頃から第1空挺団・同志会にご支援・ご協力をいただいている皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年は新しい元号令和の時代の幕が開きました。新天皇御即位に伴う様々な伝統的で格式のある儀式に接する度に多くの国民が我が国の国柄と云うものに深い思いを抱かれたのではないかと思います。またラグビーW杯における日本代表チームの素晴らしい活躍、開催国としての”おもてなし”等にも一国民のとして大変誇りに感じた次第です。加えて、国際防衛ラグビー競技会での日本チーム(空挺団隊員多数が出場)の検討にも改めて敬意を表します。(略)

現在、自衛隊も多元的統合防衛力の構築に邁進している中、空挺団が積極的に取り組んでいる空挺降下での日米共同運用能力の向上はその防衛力構築の貴重な一翼を担うとともに、抑止の面でも大いに貢献し得るものと考えます。さらには空挺団が実践的な戦闘射撃要領や島嶼での実際的戦闘要領等を独自に率先して研究し訓練に反映していることは、まさに「落下傘部隊こそが自衛隊の精強の中心になる」との期待の下に創設され発展してきた空挺団にとってその役割をしっかりと果していると言えることであり、同志会として大変頼もしく誇りに感じているところであります。

また、世界的に異常気象が叫ばれ我が国でも「今まで経験したことがない・・」が枕詞となる様な自然災害が全国的に多発している状況で、昨年の台風15号は千葉県を直撃し甚大な被害をもたらしました。空挺団が初期段階から災害派遣され救援・救助活動で立派に貢献してくれました。日頃から大変お世話になっている県内地域住民の皆さんへの恩返しにと隊員の腕にも一層の力がこもったであろうその姿が目に浮かぶ様でした。特に房総の地域・山々は空挺レンジャー訓練の道場ともいうべきところでもあり、頑張ってくれた隊員一人一人に改めて感謝します。

最後になりましたが、今年も同志会は現役と元挺(OB)が一体となって伝統の「挺身赴難」の空挺精神を大切にし、自衛隊の精強化に貢献して参りたいと思っております。引き続きよろしくお願い申し上げますとともに皆様の今年一年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。