下番するに当たり(前会長挨拶)

前全日本空挺同志会会長 直海 康寛

この度、全日本空挺同志会会長を下番しました。会長としての4年間は、改めで諸先輩が気付いてこられた素晴らしい同志会の歴史と伝統、そして落下傘の強い絆で結ばれた同志・仲間の空挺に対する熱い想いをひしひしと感じながらの充実した日々でありました。また、この4年間にも、我が国を取り巻く環境や第1空挺団の陸上自衛隊における地位・役割も大きく変わったように思います。特に最近では、いざという時の空挺団に対する期待も高まりその期待に応えるべく、団は空挺降下での日米共同運用能力を著しく向上することで貴重な抑止力として、また実戦的な戦闘射撃要領を積極的に研究・実践することで陸自の精強化を牽引していく力として、立派にその存在感を示しており、誠に頼もしく、誇りに感じているところです。その様な中で同志会は創立以来、旧軍落下傘部隊の精神、「挺身赴難」の精神を伝承していくことを会活動の中心として歴史を刻んで参りましたが、来年にはいよいよ60周年を迎えることになります。私が会長として日頃から強調して参ったことですが、同志会の使命でもある空挺の伝統精神を伝承していく上でも、また会員相互の親睦・団結をより広く深く強化していく上でも、更には空挺団等の充実発展に寄与し自衛隊の精強化に少なからず貢献していく上でも、全国各地で現職(空挺隊員・予備員)とOB(元挺)の会員が落下傘の絆を象徴するウイングマークの下に一体感を醸成し、同志会の活動を更に充実活性化させていくことが不可欠と思います。今後の同志会の更なる充実発展を心から祈念し、また期待するとともに楽しみにしていきたいと思っております。最後になりましたが会長としての4年間、献身的に支えて頂いた本部役員・理事スタッフの皆さん、会の活動に多大なる尽力をいただいた全国各支部長以下の会員の皆さん、そして積極的に参画し、ご支援、ご協力頂いた団長はじめ空挺団の皆さんに改めて感謝と御礼を申し上げます。